世界遺産の高野山で一乗院に宿坊体験 夫婦で写経と阿息観にも挑戦!
こんにちは 人生後半からが楽しい!をテーマに様々なことに挑戦している、sibasaki sakuraです。今日は、「人類の素晴らしい歴史の証である世界遺産を死ぬまでにできるだけたくさん巡る」というテーマを掲げている旅の企画第1弾をお伝えします。
今回の企画では、世界遺産の高野山まで行ってきました。高野山では、人気の高い一乗院での宿坊体験と夫婦で朝のお勤めに写経、そして阿息観(座禅)の体験をしてきました。精進料理も大変美味しかったですよ。
さて、高野山に行くことになった経緯をちょっとだけお話します。
実は、昨年伊勢神宮に行ったので、その継続として熊野古道の散策を考えていましたが、今年は記録的な暑さ。その❝生命の危険❞がある暑さの中、何かあっては大変と思い涼しそうな高野山へ変更しました。
なにせ歳が歳ですから無理は禁物です。しかし、今年の暑さは高野山でも変わりませんでした。高野山のお店の方の話では、高野山は、30度を超えることはめったにないのに今年は連日30度を超えているとのことでした。
もくじ
はじめての世界遺産の高野山宿坊体験にワクワク・ドキドキ
まずは、大阪空港まで、飛行機で移動。この日は、大阪で一泊しました。次の日の移動を考えて、難波駅近くのホテルを予約しました。高野山へは、南海難波駅から高野線に乗ります。
明日の高野山行きにちょっとテンション高めの老夫婦は、その勢いで夜の人混みで賑わう大阪難波を楽しみました。もちろんお好み焼きも食べました。
ここではちょっとした悔いが残っていることがあります。もし高野山へ行くことになったとき同じく後悔をしてほしくないので、書いちゃいますね。実は、3月から11月の期間「天空」という特別列車が途中区間を走っています。僕たちもそれに絶対乗ってみたいと思っていたのですが、なんと僕たちが行った水・木曜日は運休なんです。よく調べないでいったのが間違いのもとでした。ちなみに、この天空は橋本駅から極楽橋までの4区間だけ走ります。
さて、僕たちは、一度九度山という駅で降りて、この地に残る世界遺産を見て回りました。
真田幸村と昌幸の親子が隠れていた屋敷跡に立っている寺院です。とっても古く、生活感溢れすぎでしょう!という散らかりようでした・・・。
世界遺産ではないですが、九度山に来たら寄りたいところです。あの大河ドラマ『真田丸』を記念して建てられたものです。まだオープンしたてです。平成28年3月オープン。
空海が慈尊院を建てたときに地元ゆかりの丹生都比売・高野御子の二神を祀ったと言われる神社です。
高野山の金剛峯寺まで行くのにはこの「町石道」と呼ばれる参詣道を通って麓からいくのが本来の作法なんだそうです。ここがその起点です。ちなみに町石というのは道標のことです。
ここは空海のお母さんのお寺です。高野山はずっと女人禁制だったので、ここは「女人高野」と呼ばれるそうですよ。とても珍しい「乳房型絵馬」を奉納して、子宝、安産、育児、最近では乳がんなどの祈願をします。
とにかくはじめての高野山に気持ちが高揚しているのがわかります。いい歳した夫婦が、車窓の変化に一喜一憂して、空いている車内をいいことに、あっち行っては「わ~!すごい!」こっちへ来ては「へ~!こんなところ行くんだ」と子供のようにはしゃぎ回りました。特に電車が高野山に近づくに従い、車窓から見える山々の深さに感動しました。こんなに山深いとは想像していなかったので、驚きました。夫婦の会話も、こんな山奥に世界遺産があることに対する驚きばかりです。
ここで一つ注意!極楽橋につくとそこからはケーブルカーで高野山駅まで行き、後は南海バスで一乗院近くのバス停まで行くだけです。でも、このケーブルカーものすごい傾斜です。よく科学館などにある「斜めの部屋」とかに入ると酔ったような感じになりませんか?そんな感じを受けるくらいの傾斜です。僕は本当にめまいがして、思わず手すりにつかまってしまいました。
ちなみに南海なんば駅から高野山までは、急行で約2時間(特急だと80分)くらいです。運賃は870円でした。(バス代は一乗院近くまでは250円)
いよいよ夫婦で宿坊体験!精進料理に朝のお勤めと写経、阿息観に挑戦
一乗院の立派な門の前に立ったときには背筋がピンと伸びた感じをうけ、さすがに歴史を感じました。玄関は本当にお寺さんです。清めのお香を手にすりこみ簡単な説明を聞いて、部屋へ案内されます。部屋は、新しくとてもきれいでした。宿坊に何にを期待して宿泊するかにもよりますが、我々夫婦にとってはとても満足がいくものでしたよ。予想していたよりもずっと部屋もサービスも良かったです。
写経に挑戦そして精進料理
夕食を待つ間に写経を行いました。筆なんか持つこともなくなりましたが、ここでも姿勢が正され普段の生活とは違った清々しさを感じながら集中しました。出来栄えは・・・?
夕食は、精進料理。本格的な精進料理は初めてなのでドキドキしました。なにせイメージはとても粗食。食べられなかったらどうしようと思っていました。と、ところが・・・。イメージと全く違いました。精進料理と聞かなければ、普通のホテルで食べる日本食です。味もとても美味しい!そして、食べきれないくらいの品数でした。精進料理恐るべし!です。
いよいよ朝のお勤めと阿息観体験 (撮影禁止のため写真はありません)
阿息観体験は、写経と夕食の前に行いました。僕たち夫婦ともう一組のご夫婦の二組だけでした。阿息観というのは真言密教の瞑想法です。腹式呼吸で行うので頭がスッキリします。よく知られている座禅も同じく禅宗の瞑想法なのですが、座禅よりも取り組みやすいと思います。いろいろと作法が違うようです。
体験時間は30分でしたが、呼吸に集中するとあっという間に30分が過ぎていて自分でも驚きました。体験する前は、あぐらをかくのも苦手ですし30分持つかなと思っていたのですが、案外行けました。終了後、一緒に参加したご夫婦の話を聞くとやはりあっという間だったと言っていました。
朝のお勤めというのは、毎朝住職さんが唱えるお念仏を一緒に参加させていただくというものです。この時はみんな般若心経が配られました。参加者は多くて驚きました。多分ですが、ほとんどの宿泊客参加したのでは中と思いました。時間にするとこれも30分位でした。この場合は椅子に座れるのでとても楽でしたよ。
朝のお勤め終了後は、朝食の精進料理(これも美味しかった!)を食べ、高野山の見どころを観光して今回の世界遺産を回るたび第1回めの企画終了です。壇上伽藍、奥の院、金剛峯寺どれも素晴らしかったです。地図上では、なんとなく歩いて回れそうでしたが、絶対バスでの移動をおすすめします。思ったよりも広いです。歩いていると時間がなくなります。
今回の世界遺産を回る企画で高野山へきて、一番強く思ったことは、こんなにも山深いところに良くもこれだけのものを作ったものだということと先人の知恵に改めて尊敬の念を抱いたことです。やはり世界遺産は絶対にできるだけ見ておこうと思いました。
今回の企画のまとめ
人生後半からが楽しい!をテーマに様々なことに挑戦していますが、今回の挑戦は「人類の素晴らしい歴史の証である世界遺産を死ぬまでにできるだけたくさん巡る」というテーマです。世界遺産を巡るたびの第1回目の企画を通じてわかったことは、高野山では、絶対に体験をしたほうが楽しめるということです。
- 宿坊体験
- 写経体験
- 阿息観体験
- 精進料理体験
どれも素晴らしい経験になります。いつも便利な社会で何不自由なく暮らしていますが、先人たちの生活を豊かにする素晴らしい知恵を体験することを是非おすすめします。