親の介護に直面してわかった!親の介護に備えるべき7つのこと
こんにちは!Shibasakiです。とうとう親の介護に直面しました。いずれくるとは思って、心の準備はしていたつもりでしたが、やはりちょっと困りました。そこで、今日は、僕が親の介護に直面して思った事前に備えておくべき7つのことをお伝えします。
僕のブログを読んでくれているあなたはきっと僕と同じく、人生の後半を元気に楽しく過ごしたいと考えていと思います。でも必ず親の介護はやってきます。その時、僕のように焦らなくてもいいように、親の介護に向けてこの7つのことを事前に備えておけば、きっとお役に立てると思います。
もくじ
親の介護に直面して困らないように親の状況を知っておくことが備えの第一歩
一番はこれです。親の状況を知っておくことです。親の普段の生活スタイルを知っておくことが、本当に大事です。これを知っておくことで親の状態が「あれ?いつもと違うな」とすぐに気がつくことができます。注意深く観察しましょう。少しでも違うなと感じることができれば、介護に向けての備えができます。
一度ににたくさん観察するのも大変だと思うので、僕が観察ポイントとして大切だと思ったところを3つ上げます。少なくともこの3つを普段から観察していれば親の変化に気がつくことができますよ。
食事面
食事の回数や偏ったものばかり食べていないか、食べ残しはないかなど今までとの違いや変化を観察して確認する。
日々の家事
規則正しい生活をしているかどうか、普段普通に行っている家事(掃除、入浴、掃除用具の片付け、電話の仕方、歩くスピード)の変化を観察し確認する。
通院状況
かかりつけの病院への通院回数、薬の飲み忘れ、薬の量、通院のための交通機関などを観察し確認しておく。
できるだけ早く普段と違うと気づけるかが大事になってくるので、普段から確認しておくことをおすすめします。
遠方に住む場合でも介護に備え定期的な電話と帰省時に状況を確認する
僕のように親の近くにはいない場合もありますよね。そんなときでも、親の状況を知る方法があります。親の介護に直面して慌てないように遠くにいても介護に備えるこことが大切です。
遠くにいて親の状況を確認するにはやはり電話
親は必ず子どもには心配かけないように話すので、電話での確認にもポイントがあります。例えば、次の4点を気にしながら電話してみるといいですよ。
- 電話に出るまでの時間がいつもと変わっていないか(体調の変化)
- 同じことばかり繰り返し話していないか(認知症の兆候)
- 声の状態(健康/精神状態)
- 同じ時間帯にかける(生活スタイルの変化)
僕たちの年代って、責任ある立場にいることが多くって、なかなか帰省ができないですよね。僕がそうでした。だからこそ定期的な電話が有効になります。でも繰り返しますが、親は子に心配はかけたくないもの。「心配だから電話した」などとはぜったいにいってはだめですよ!なにか別の口実を作って電話するようにしましょうね。
帰省時に確認すること
帰省は時間を隔てて親に会うので、以前との違いには気が付きやすいもの。ですが、日々の状況がわからないので、気づいた違いがすぐに介護のリスクになるものなどうかがわかりにくいです。そのため、帰省では情報収集が大きなポイントになります。以下のことを目安に情報を収集してみましょう
一番情報をつかみやすいのは冷蔵庫の中
冷蔵庫の中に食材が入っているか?入っていなければ、買い物に行くのが辛くなっている可能性もあります。
腐りかけの食材が入っていないか?食欲が落ちている可能性もあります。
その他のポイント
トイレ/お風呂の掃除具合
ゴミ出しの状況
玄関の整理整頓状況
カレンダーの書き込み状況
これらの情報を収集する意味は、親の足腰の状況や認知症の確認に役立ちます。
親の介護に備えて認知症の症状と対応について知っておく
厚生労働省の調査によれば、高齢者に介護が必要になった要因の1位は認知症だそうです。早期の段階で気づいて、専門的な医療/介護につなげていくことが、本人にだけでなく、家族にとっても大変重要なことだと思います。普段の生活の様子を確認することがここでも大切なことがわかりますね。
親のいつもの様子と「あれ?なにか違うな。」とちょっとでも感じたらできるだけメモを取ったりしながら、本人の言動に注意を払うようにすることで認知症に気づきやすくなりますよ。ちょっとしたことですが、こういった普段からの備えが、親の異変に直面したときには慌てないですみます。
身近な相談窓口を知っておくことで親の介護に直面したときの備えになります
突然の介護に戸惑わないように相談窓口を知っておくことで安心感が違いますよ。僕は、ここのところがよくわかっていなかったので、介護についてネットで調べたり、電話したりして大変な思いをしました。介護が必要になるときの原因で相談する場所に違いがあるので解説します。
介護が必要になる原因は認知症の他には、「脳血管疾患」、「転倒/骨折」が上位3つです。
認知症以外は、ほぼ入院ということになります。その後の治療・手術を終えて介護サービスを受けながら日常生活に戻ると言うのが一般的です。
この場合の相談窓口は、病院に常駐しているメディカル・ワーカーに相談するといいです。介護保険の使い方の説明もしてくれますよ。これは、病院にも寄るのですが、要介護認定の申請代行や介護サービスの調整・手配をするケアマネージャーを紹介してくれるところもあるらしいです。
認知症の場合は、地域包括支援センターという機関に相談するのが一番いいと思います。これは、全国に設置されています。介護だけでなく高齢者世帯のいろいろな問題に係る相談を受け付けてくれますよ。各自治体の広報誌や冊子、ホームページを調べればすぐに分かります。普段からこれらのことがわかっていたら親の介護に直面したときの備えとして、いつでも対応できます。
介護を受ける本人と親族の意向を確認しておくと介護に直面したときの備えになります
いざ介護に直面したときサービス利用の壁となるのが、案外身内だということも実は、事実としてあります。当然本人の気持ちや意向を聞き出しておくことも必要ですが、身内や親族からの横やりがおもわぬ壁になることがあります。
やはりこうした状況を防ぐためにも備えとして早くから、本人や親族と話し合うとか、反対する親族には、介護の実態とか必要性を啓蒙しておくことが大切になります。僕も実際本人の意志が違っていたことや親族との意見調整に疲れた経験をして、ここは案外大事だなと思ったところです。
介護継続に向けて必要な情報を集めておくことは大切な介護の備えです
介護サービスを継続することの難しさにも備えておくことが必要です。継続できない理由は本人の意志と金銭問題です。
本人の意志が問題の場合
はじめは本人も介護サービスを利用することを同意したのに、利用中に本音が出て、介護サービスを利用するのをやめたいと言い出すこともあります。そうならないために、本人の日常生活を一日をとおして把握することが大切です。
どうしてかというと、実は、その中に「自分はどうしたい」という意志とか願いが隠れていることがあるからです。本人が自主的にしている活動、例えば、趣味や嗜好といったこと、日常不可欠なこと(睡眠、食事、入浴など)の状況、収入、貯金その他の資産状況、優先的支出状況など知った上で、介護が、本人がしたい生活を叶えるためのものであることを理解してもらうことが大切です。
金銭的なことが問題となる場合
介護サービスは、親の資産で賄うことが基本ですが、そうならない場合もあります。そうした場合は、基本的には、家族・親族で金銭負担しなければなりません。介護サービスを継続するためにも、それぞれの資産状況も知っておくことが大切です。その上で、資産に合わせて受けられるサービスを工夫していければいいと思います。
介護予防サービスの活用方法を知る
今年(2018年)から介護保険が改革されました。ポイントは2つです。
- 重い病気で療養などが必要な人への給付を重点化
- 要介護度が低い人はなるべく要介護度が上がらないようにする
です。
これは、介護保険ニーズの急激な拡大に寄る財政の圧迫が見込まれる中での対策の一つといえます。つまり、介護が、お世話するというイメージから自立を支えるというイメージに変わったということです。
そのため、介護が必要になりうるリスクが高い人の場合、介護予防、日常生活支援総合事業を利用することができます。これは、将来的に介護を受けるときにも介護サービスに慣れるという意味でも是非利用をしたらいいのではないかと考えています。
生活支援・介護予防サービスは、地域包括支援センターや自治体の窓口に申し出ることで、本人にあったサービスが受けられます。❞プレ❞介護サービスとしておすすめです。
最後に、厚生労働省が作った介護予防のための基本チェックリストを載せます。質問に答えることで、必要な介護予防の取り組みを知ることができます。参考にしてもらえると嬉しいです。
今日のおさらい
人生後半を迎えるわけですから親の介護はすぐに来ます。ですから、親が元気なうちに介護に備えておくべきです。そのための親の介護に備えておくべき7つのことをもう一度繰り返してお伝えします。
- 親の状況を知っておく
- 遠方に住む場合は定期的な電話と帰省時に状況を確認する
- 認知症の症状と対応について知っておく
- 身近な相談窓口を知っておく
- 介護を受ける本人と親族の意向を確認する
- 介護継続に向けて必要な情報を集める
- 介護予防サービスの活用方法を知る
親の介護は避けられない問題です。いつ要介護になっても慌てないように今から備えておきましょう。それが、結局は、特定の身内の人だけに無理がかかることを防いだり、親本人がしたい生活を叶えることにもつながるのです。