映画『Fukushima50』の試写会に行ってきた!
試写会に行ってきました。
たまたま試写会の募集が新聞に出ていたので、余っていた年賀状で応募したところ当選しました。
さっそく妻と映画『Fukushima50』を見てきたので、今日はその報告です。
実は、僕は映画を年間に50本近く観る映画ファンです。ただ本当に趣味なので、評論的なことは全くしてきませんでした。また、マニアックなことは全然わかりません。
ただただ、個人的感想を書いてきます。
Fukushima50とはどういう意味?
Fukushimaというのは福島のことです。忘れられない2011年3月11日。あの日に起きた大震災。
「Fukushima50」とは、震災直後におきた津波により福島原子力発電所が壊滅的な被害を受けたときに、発電所に残り、被害を食い止めるために残った50人の作業員のことです。
海外のメディアは、彼らの働きを英雄的とたたえ、「Fukushima50』という称号を与えました。
豪華キャストは期待値の証?
監督は、若松節朗。『沈まぬ太陽」で日本アカデミー賞監督賞を受賞しています。その後も話題作をたくさん撮り続けています。
脚本は、前川洋一。『マークスの山』、『人間の証明』、『頭取野崎修平』
と、この二人の作品というだけで、骨太な作品を予感させてくれますよね。
その上キャストもすごい!
キャスト
主演は、渡辺謙と佐藤浩市のダブル主演。
脇を固める俳優陣もすごいの一言。
火野正平、平田満、吉岡秀隆、緒形直人、安田成美、金山一彦、田口トモロ、段田安則、佐野史郎、富田靖子、吉岡里帆、ダンカン・・・。とずらりと並びます。
もう超大作です。
セットも、忠実に再現したということです。
発電所中央制御室の内部、官邸とのやり取りをする緊急時対策室は本当にリアルで驚きました。
どれもこれも、その内容を期待させるには十分すぎるものです。
まさに超大作(2度めです!)!!
素晴らしいエンターテイメントといえるか?
実際に事故現場に残り、被害を食い止めようとした方々には本当に頭が下がります。
仕事観として、使命感と役割を全うした方々だったのだろうと思います。そいう意味では、称賛に値しますし、エンターテイメントとしてみれば感動作ではあります。間違いありません。
おすすめもできます。
でも、観終わったあとに、これでいいんだろうか?と疑問に思ってしまったんですよね。
2週間位前に見た「ジョジョ・ラビット」では、喜劇であるのだけれども、過去の過ちをもしっかりと問い続ける姿勢がありました。それとは明らかに違っています。
僕は福島に友達がいます。また、僕の住まいの近くには震災をきに、福島から移住してきた人たちがたくさんいます。
そんな彼らから聞く言葉と思いの多くは、
「まだ、終わっていない!」
ということです。
何かスッキリとしないのは、『誰も責任を取らない!』という今の日本の現状に重なるからかもしれません。
まとめ
試写会で観た『Fukushima50』の感想を書きました。
献身的に被害を食い止めようとした50人の作業員の姿を素晴らしいエンターテイメントに仕上げた映画でした。
少し心残りな部分は、使命感を持って献身的な努力をした50人に報いるためにも、もっと福島の現状といまだそこに住む人達の現状を掘り下げてほしかったということです。
でも、超大作に変わりはありません。
ではまた。