歳時記散歩2~生活に潤いを、歳時記を知って心を豊かに
こんにちは、福助です。
今日は、3月に関わる歳時記について書いていきますね。
話の種としてあなたの生活の潤いになれば嬉しいです。では早速!
3月の二十四節気・七十二候
3月の二十四節気
3月の二十四節気というのは、2つあります。それが、
- 啓蟄(3月5日)
- 春分(3月20日)
です。
「啓蟄」というのは陽気に誘われて動物が地上に出る頃ですね。
「春分」は、書くまでもないですが、昼夜が同じ長さになって、春真っ盛りというところでしょうか。
二十四節気の期間はおよそ15日で変わります。
3月の七十二候
3月の七十二候は6つです。とてもユニークな表現が続きます。
また、この七十二候はおよそ5日毎に変わるんですよ!
- 「巣籠もりの虫戸を開く」
- 「桃始めて咲く」
- 「菜虫蝶と化す」
- 「雀始めて巣くう」
- 「桜始めて開く」
- 「雷声を出す」
となります。
本当に独特の表現ですよね。なんとも趣があるというか、読んでいても楽しくなりますよね。
3月の行事
3月の行事といえばなんといっても、「桃の節句、お雛様」ですよね。
この「桃の節句」は江戸時代に制定された五節句の一つで、「上巳の節句」ともいわれます。
五節句というのは
- 「人日の節句」(1月7日)
- 「上巳の節句」(3月3日)
- 「端午の節句」(5月5日)
- 「七夕の節句」(7月7日)
- 「重陽の節句」9月9日)
です。
ここでちょっと質問です。
この五節句をみてなにか気が付きませんか?
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そうなんです。「人日の節句」以外の節句はみな月と日が同じなんですよね。
実は、「人日の節句」も古くは1月1日だったようです。でも、1月1日というのは元旦という特別な日なので、1月7日になったといわれています。
面白いですよね。
なぜ、このように同じ数字が重なるのか、そして、その数字が奇数なのか疑問が湧いてきますよね。
はい!ではここで豆知識。
この五節句の考え方には、
- 「陰陽説」
- 「重日思想」
というものが関わっているそうなんです。
難しいことは置いといて、簡単に説明すると、
「陰陽説」では奇数は❝陽❞でどちらかといえば「良い日」とされます。しかし、月と日が両方とも❝陽❞となると陽の気が強くなりすぎて❝陰❞に転ずるとされるというんですね。
このように奇数日が重なって陰に転ずることを重日思想といいます。
なんとも教訓めいた話です。良いことばかりは続くものではないという戒めのようにも聞こえます。
いずれにしても、この奇数が重なる日を五節句として、神様に料理をお供えし、まつり、自分たちのけがれを持ち帰っていただくみそぎばらいをする日として成立したと言われています。
現在では、この様な本来の考え方とは随分とちがった行事となっていますよね。
でも、全国的に見れば、この様な古くからつたわる考え方を大切にして行っている地もあるかもしれませんね。そういう意味でも各地を訪ね歩くことは観光的な楽しみだけではなく『知る』という知的楽しみもありますよね。
雑節
最後に、「雑節」というのもあるのでお伝えしますね。「雑節」というのは二十四節気を補完する役割をもったものです。
3月では「彼岸」があります。
先祖供養の期間としてよく知られていますよね。
その他3月には「社日」という雑節があります。
これは、僕も知らなかったのですが、農業にとって大事な節目の日、土地の神様である産土神をまつる日だそうです。この「社日」は春分に最も近い戊(つちのえ)の日をさします。
まとめ
以上3月の主な歳時記について思いつくままに書いてみました。
少し身近に感じていただけたでしょうか?
僕、福助はこの時期の甘いものが大好きです。ということで次回は、花見も兼ねて甘味散歩をしてみたいと思います。僕の住んでいるところはもう桜が満開なんですよ。
ではまた。