おばあちゃんが鬱になってしまった?
久しぶりの記事になってしまいました。
この間、我が家の介護状況も目まぐるしく変わりました。
結論からお話すると、今現在義父母は2人で同じ介護施設に入所しています。
今日は入所前の義母のことを少しお話します。
この記事の手執筆は妻です。
こんにちは。親の介護に直面したりしながらも人生の後半を後悔しないように楽しく過ごせたらいいなと考え、人生後半からが楽しい!をライフワークにいろいろなことに挑戦しているsibasaki sakuraです。
僕たちの年代になると、介護の問題は避けて通れません。
僕たちの経験がなにかお役に立てればと思います。
母が鬱になった?
母の持病
母は「突発性大腿骨頭壊死症」という病を患っています。
「突発性大腿骨頭壊死症」というのは、
股関節にある大腿骨頭の血流が悪くなることによって骨頭が壊死する病気です。
一度壊死した骨頭は元に戻らず、壊死した骨が骨折したり骨頭が潰れたりすることによって股関節が痛くなったり歩けなくなったりします。
指定難病疾患にも指定されている病気です
芸能人では堀ちえみさんや坂口憲二さんも発症していますし、最近ではお笑いコンビの千原ジュニアさんが人工股関節を入れる手術を受けたそうです。
症状は人それぞれだと思いますが母の場合は痛みが強く杖や支援する人がいなければ一人では歩けません。
治療としては保存療法と手術療法の2つがあるようですが、母の場合は高齢であることも考慮し、保存療法を選択しました。
痛みを抑える湿布や薬を服用し、杖や車いすで移動しています。
だんだん痛みが日常になってしまったようで、自ら痛いとは言いませんが、聞くといつも痛いと言っています。
この病気になるまでは、水泳をしたり、孫たちと一緒に野球観戦に行ったり、わりとアクティブに趣味を楽しんでいたので・・・・。
本当に人の活動を狭め、苦しませる病気です。
病気の説明が長くなってしまいました。
心と体の関係
自立歩行が困難になってくると外に出かける意欲が削がれ気持ちも塞ぎがちになります。
母の場合もそうで、いつも寂しそうにしていました。
そして、認知もだんだん低下していき、いわゆる、老人うつになってしまったのだと思います。
自由に歩くことができないので、自分でできる程度の家事を済ませると新聞かTVを見ることしかすることがありません。
一日に何度も新聞をめくり本当にすることが無くなるとぼーっと外をながめたり、
「色々なことがわからなくなってきた」
「バカになっていく」
「死にたい」
と言いながら涙ぐむのです。
なんとなく夕暮れ時が多かったような気がします。
そんな姿を見るのは子供としては、すごく悲しく辛いものでした。
「歳をとったらみんなそうなるよ」と、なぐさめにもならない言葉をかけるのが精いっぱいでした。
くるまい椅子を借りてみた
このままでは本当に母が壊れてしまうのではないかと思い、私が出来ることを考えてみました。
まずは外に出ること。
外の空気を吸ったり、色々な物を見たり、人と関わったりすることが刺激となり、少しは明るい気分になれるのではないかと思い、ソーシャルワーカーに相談し車いすのレンタルをしました。
私はフルタイムで働いているので毎日出かけることは無理ですが、土日の休日であれば自由な時間ができます。
車いすを使い外出することによりショッピングや散歩、旅行など楽しい外出ができるようになり、母の顔に少しずつ笑顔が戻ってきました。
家から見えるパン屋さんに買い物に行ったりごく近くの喫茶店に行ったりする程度から始めました。
支援する方も無理せずにということは大切ですよね。
外出時には父も誘って出かけましたが、父は出不精で運動不足になり足が衰えつつあったので良い運動になりました。
出かけるときには
「お昼に食べるパンを買ってこよう」
とか
「今日は何かおいしものを食べに行こう」
とか目的をもって誘うようにしたほうが外出への気持ちが向きやすいようです。
まー これは私たちも同じですが・・・。
自分でできないならできるための道具を使えばいいし(車いす)、一人で操作できないなら、人に頼めばいいのです(支援者が押す)。
そんなことで車いすをレンタルしてみましたが、母の生活に少しは楽しみができてよかったです。
まとめ~高齢者を鬱にしないために
最後に 高齢者をうつにしないためには、やはり外出して物や人に触れる刺激が大事です。
歩けないからとあきらめないで車いすで外に出ましょう。